カウンセリングを始めて、「気づく」という現象に、とても敏感になっています。
ある一つのことについて、気づいていない状態から、気づくという状態に変化するというのは、どういうことなのだろう。
そして、人が気づくように、アプローチするには、どうしたらいいだろう。
カウンセリングの原点とも言える問題です。
カウンセリングをやり始めたときは、何か、こうすればこうなる、というような、定まったアプローチの方法のようなものがあると思っていました。
今でも、できればそれを見つけたいという思いはあります。
でも、人の心を扱う上で、そんな定まった方法なんてあるわけがない、というのも、今現在の私の中の一つの答えでもあります。
昨日、あるワークショップで、3時間、ひたすら自分の心を中を見つめるという貴重な機会を頂きました。
その3時間、私の心は、ただの1秒も、一定の状態に定まることはありませんでした。
常に、とにかく常に、変化し続けていることを実感しました。
生きているわけだから、当然と言えば当然です。
でも、何か決まったアプローチの方法を見つけようとした場合、科学的に考えても、再現性のある方法を見つけなくてはいけません。
誰がやっても、同じ結果が出るということが、EBM(evidence-based medicine)という点から見ても、重要だということはわかっています。
でも、常に変化する心を持った私が、これまた常に変化する心を持った相手(クライエントさん)と接する場合、そこに何か、再現性を持つ出来事を作ること自体、不可能です。
茂木健一郎さんは、「体験の一回性」という言葉を使っておられますが、カウンセリングもまさに、「体験の一回性」のうちの一部であり、もう一度再現しようと思っても、無理なのです。
しかし、それでもやはり、何かしら共通項を見つけたい、という思いは捨てることはできず、脳科学が進歩して、このような問題が解ける日が来るのを期待している私がいます。
(茂木健一郎さん曰く、ニュートンとダーウィンとアインシュタインを足したような、ものすごい天才が生まれなければ無理だそうですが^^;)
セロトニンがどうのこうの、脳血流がどうのこうの、ではなく、人の思考が目に見えるような、そんな機械が発明されないでしょうかねぇ・・・
そういう機械が発明されたとしても、あんまり気持ちのいいものではないですが(苦笑)